雨上がり ~después de la lluvia~

世界中のねこちゃんが幸せに暮らせますように

ねことお店のポリシーと取捨選択

先週、会社復帰しましたが、どうしても気持ちが維持できず、半分休みました。この連休明けからは通常運転できるよう、何とか切り替えるべく努力しておりますが、心の動かし方は難しいですね。

一度、お休みしますと言ってすぐ書いて、結局その時より、今長く間を置いているので、下手な事を宣言するのはやめようと思い、ちょっと心身を休めています。

 

皆様の所へも、読みに伺ったりはしていますが、自分の中で、この方へはコメント書いて、この方へはしていない、というのが性格上出来ないので、よっぽどの場合を除き、動かないようにしております。不愉快に感じられた方、もしいらっしゃればお詫び申し上げます。

 

お伝えしたいこと

 

そんな中ですが、お伝えしておきたいことがあります。
最近、重たい記事ばかりですみません。

 

今日の記事は、ある事情で多分コメントに困る方も多いと思うので、皆さんスルーして頂いて結構です。ブコメもスターも不要です。

いつも皆さまから頂くブコメは楽しくもあり、接点であり、時に涙しながら読んだりしています。ありがとうございます。だからこそ、今回何か書いて頂くと、面倒だとか、困ったりする方が多いと思いますので、いつも心より感謝しておりますので、皆様へ迷惑を掛けるのは極力避けたく。うまく言えずすみませんが、そんな気持ちでおります。

 

私事ですが。

5月にお店を始め、まずは猫首輪の販売から始めました。ある会社の迷子札運動に共感し、家猫ちゃんに迷子札を付ける習慣が出来るよう、少しずつでも広めていきたいと考えたからです。

 

それは私の価値観で、私が比較的都市部に住んでいたり、自分が目にしたもので判断している、ということは少なからずあります。

 

田舎でみんなで半分飼っているような地域猫もいますし、全ての猫に当てはまるとは思っていませんが、完全室内飼い猫は外で暮らしていく術を持っていないので、そういった子には必要だと、チップと併用出来れば更に一番良いと思っています。迷子札は役に立ちませんように、と毎度願って作っています。

 

首輪の必要性は、家猫だと分かること、そして、迷子札を付けること、です。その中で一番大事にしているのは、猫への負担が最小限に済むこと。無理をさせないこと。それが私のゴマ一粒のような小さなお店のポリシーです。そんな商品作りを目指しています。猫とその家族が幸せに安心して暮らせるお手伝いをしたい、そんな思いをすべての商品に込めています。

 

先日、猫服のオーダーを頂きました。
猫服は基本的にはほとんど売られていません。その為、その猫ちゃんは、今はサイズの合わない犬服を着せられています。

 

私の分かる限りのことをお伝えして、猫に服はやめた方が良いと、この機会に、例えば、襟のような首輪や、何か別のおしゃれを検討されませんか、と伝える努力を致しました。しかし残念ながら思いは伝わりませんでした。

 

皆様、当たり前のようにご承知かと思いますが、犬と猫では動きが違います。犬服を着せることによって、猫の上下運動の妨げになる可能性が非常に高くなり、下手をするとケガをしてしまうことも考えられます。犬服は、猫の動きにとって非常に重要な前脚に袖を通させ、それがたとえニットであっても、ある程度の固定をしてしまいます。着せること自体が不可能な猫もいます。猫の毛はヒゲ同様センサーですからね。

 

もし頂いたオーダーが、何かの病気でずっと療養目的で着せる必要がある、着替えが欲しい、等であれば、出来る限りのお手伝いはさせて頂きたい。しかし今回は違います。おしゃれさせたいから、という理由ですから、残念ながら辞退させて頂きました。

 

お相手の方は「何となく前から反対しているようには感じていた。」と仰られました。分かってやっているんだと。大きな悲しみが胸いっぱいに広がりました。そしてその猫ちゃんが今も可哀想で、心配でなりません。その方も猫ちゃんを愛してはいるのでしょうが、もうちょっとお勉強をしてほしい。猫の反応を自分の良いように解釈したりしないでほしい。今はネットで情報が何でも入る時代ですから。間違った情報も沢山ありますが、正しいものだってその何倍もあり入手可能ですから。グルーミングやしっぽの動き、等、何故にそうなるのかを正しく把握してほしい。そして適切な環境に置いてあげて欲しい。

 

 

先述した、猫の服はなかなか売っていない、売っているのは主に「療養に使用するもの」である。これが世の中で出ている結論だと、そしてそれは間違っていないと私は考えています。

 

先日のねこさむ (id:nekosam)さんの記事。読まれた方、多いと思います。

www.nekosam.info

www.nekosam.info

 

私はこの出来事の後、何人かの猫飼い友達に相談致しました。ねこさむさんもそのお一人です。彼女とは、家が近いこと、共通点が多いこともありますが、基本的な物事の考え方が似ているのが、仲良く出来る理由だと思っています。猫に対する考え方も然り。彼女がすごくすごく考えて、この上の「猫とありがた迷惑と虐待」という記事を書いてくれました。

 

猫壱さんのチェックリストには首輪も入っていましたし、たとえば私ははな (id:puru3919) さんのところのプーちゃんの被り物シリーズ大好きなんですが、写真を撮る時だけ、ですよね。これを虐待とは思いません。ほんとに時々、お写真を撮るだけで、すぐに止めていらっしゃるでしょうから。そして、皆がそれを承知だということも。だって、ぷーちゃんへの愛でブログが溢れていますから。はなさんがすごく猫の為に勉強されて、今まで何匹もの猫ちゃんを守り、そして送り出してきた人だと分かっていますから。

 

床にしたって、滑る、滑らない、も選択の余地がある方、無い方もおられますし、この一覧全部が完全にクリア出来るかどうかは環境にも寄るでしょう。お写真を撮ることだって何も悪くはないですし、お刺身は味付けはされていませんからね。

 

自分の行動を改めて考えてみた、とか、皆様の反応も素晴らしくて、ねこさむさん、ブコメを下さる方こそ、皆さんちゃんとされているって分かっているので、とても焦っていました。だから2つ目の記事に書かれてましたね。

 

ポリシー

 

私のお店である以上は、自分のポリシーを貫きます。
猫(他の動物も同様)に、ストレスが掛かるものは制作致しかねます。ストレスが様々な病気を誘発することは、人間と同じです。作品を着用することによって、ケガ等のリスクが増える場合も制作は致しません。

 

ご依頼、ご購入頂けることは大変な名誉であり、感謝しきれない程嬉しく存じます。これからも、何かあればご遠慮なくお申し付け頂けましたら幸いです。
しかし、上記に該当する場合等、お断りする場合もありますので、恐れ入りますが予めご了承下さい。

 

首輪もストレスが掛かるものではあるので矛盾と言われればそうです。ただ、取捨選択をしながら、愛を惜しげもなく提供してくれるこの愛おしい子達、守っていきたいと思います。

 

尚、大型や長毛の猫ちゃんについては、出来る事、出来ない事も多少変わってくるでしょうが、私の勉強・知識不足で、把握しかねております。不愉快な部分がありましたら申し訳ございません。

  

何とか、暗中模索状態の時もあれば、全く何も出来ない時もあり、もうちょっと強くなりたいなぁ、と日々感じております。

 

どうぞ残り僅かですが、楽しい連休を。
お仕事の方はお疲れ様です。