雨上がり ~después de la lluvia~

世界中のねこちゃんが幸せに暮らせますように

甲状腺機能亢進症

少しはタイムリーな話題を。

 

今週、定期的な造血剤投与の為に通院したBJですが、先回の通院時、久々に血液検査をして、肝機能の数値がかなり上がっていることが分かりました。

最近は腎臓の方が悪かったのが、ごはんのおかげで落ち着きまして。

 

検査の度に、甲状腺云々、、と言われていたのですが、一度甲状腺の癌の疑いもあって調べたら癌ではなかったし(数値は良くなかったけど)、他の症状が深刻だったのとで放置していました。

 

最近は元気(気持ちよく寝てれば良し、のレベル)だし、ごはんもよく食べてくれるし、落ち着いているので一度甲状腺もチェックしてもらいましょう、ということになりました。

結果は、、甲状腺機能亢進症でした。あぁ、また増えた。。

 

これは高齢猫ちゃんにはとても多い病気で、BJも11月には19歳。仕方ない。

症状はというと、甲状腺ホルモンが過剰に出ることで代謝が活発となり、なんだか逆に元気に見えちゃうよー、というもの。でも病気なので、ダメージは確実にある訳で。

 

具体的な症状は…

 

  ・活発、元気になる(時には攻撃的になる)

  ・食欲増進、でも太らない(代謝が良すぎて消費される)

  ・毛づやが悪くなる

  ・脈が速くなる

  ・嘔吐、下痢

  ・多飲多尿

 

などが、あります。

このうちBJは、

  ・食欲旺盛だけど太らない

  ・毛づやが悪くなる

が該当しています。どうりで、体重(の規定量)以上に毎日食べてるのに、太らない訳だ。

嘔吐、下痢は最近逆に無くなったし、攻撃的では全くない。脈は正直いつも早いと思う程度でよく分からず。多飲多尿は糖尿なので毎日のこと。

 

毛づやが悪くなったのも、太らないのも、高齢のせいだと思っていました。

最近は病院でも「年齢が年齢なので、、」と片付けられることも多く、そんなもんかー、と納得してしまっていました。仕方ないんですけどね。事実だし、麻酔には耐えられないだろうから外科的治療はもう無理だし。

 

甲状腺機能亢進症は気付かない場合も多くて、なんせ、食欲があって元気。だから病気に見えないんですよね。それで気付いた時には悪化してることも多々あり。

人間も同じですが、定期検診の重要性を改めて痛感しました。

 

で、治療はというと、お薬を服用します。他の抗生剤やら胃腸のお薬と比べ苦いらしいです。我が家は断然、錠剤派です。なぜって、私が錠剤が楽だから。

 

粉を水で溶いてシリンジで与えても苦みとかをはっきり味わっちゃうだろうし、もしごはんに混ぜて、ごはんを食べなくなったりしたら、そちらの方が大変なんです。血糖値に大きく関わるので。「楽」というのは、手間もあるんですが、糖尿病の管理に影響し兼ねない、という意味合いなのです。

だから錠剤がある薬なら、錠剤をもらってきます。

 

錠剤、苦手な方、いらっしゃいますでしょうか。

これもね、点滴とかと一緒でためらってはダメです。

一応、苦手な方の為に私のやり方をご案内します。

 

まず、ネコちゃんを自分の利き手側を向くように配置させるのがやりやすいと思います。

利き手と反対の手でにゃーの頭を持ちます。親指と人差し指の間に頭が入る感じ、、かな。上から頭をガバっと握って軽く固定します。分かるかなー。

 

にゃんこの顔を天井を向かせて(ようは口から食道がまっすぐになるように上を向かせ)、口を開けさせます。

猫は口角を触ると口を開けるんですよ。頭を掴んでいる手の親指と人差し指で、口の両端に指を差し込む感じにするとパカっと開いてくれます。そんなに力入れなくて大丈夫ですよ。

口が開いた瞬間に、つまんでいた薬を出来るだけ奥にポンと入れます。

 

この口開きは強制給餌が必要な場合にも使えるので、覚えておくと助かりますよ。

シリンジで何か与える時も、頭を片手で固定して、シリンジの先を口角に差し込むと口を開いてくれるので、開いた瞬間にチュッと入れます。指でも一緒です。

 

https://sippo.asahi.com/article/10563185

 

こちらのサイトさんがお写真付きで分かりやすいかも。

猫ちゃんの頭の持ち方はこちらを参考に。

獣医師さんの説明なので分かりやすいですね。

 

口先(舌の上)に薬を置いても吐き出される可能性が大です。舌で苦みとか感じてしまうと、もう、逃げられます。でも、あまりに勢いを付けて投げ込むと、ねこちゃま、むせてしまう可能性もあるので、ご注意下さいね。

投薬でも強制給餌でも、投与後詰まらせないように注意して見ている必要があります。

 

BJは大抵、呼ぶとひょこひょこ来てくれます。

何があってもあぐらをかけば、ほぼ座りにやってきます。

あぐらをかいて、おいで~と呼べば、ドスンと乗ってくるので、はい、薬~♪と飲ませます。

 

薬を飲んだ後は自分で水を飲みに行ってくれるのですが、そうでない場合は水の器を持って行って飲んでもらいます。薬がちゃんとお腹に入るように。そして、喉が詰まらないように。少しの間、吐き出さないかも様子を見ています。ごはんとか食べてくれれば間違いなく大丈夫ですね。おやつを与えるのも良いかも。

 

わんこよりもにゃんこのが神経質なので、パッと終わらせてあまり余韻を残さないぐらいに出来ると良いですね。

 

BJはお薬は比較的逃げずに飲んでくれますのでとてもありがたい。

でも、点滴は大嫌いです。

毎日夜に点滴をしているので、

 

夜(20時以降)に呼ぶ

 → 点滴だと思う (そうでも、そうでなくとも) 

→ 隠れる、逃げる 

→ 捕まる

 

が我が家の日課です。

 

話が大きくずれてしまった…。

 

甲状腺機能亢進症のお薬ですが、今、少し値の良くなった腎臓に影響が出る可能性があるそうで。

難しいですね。あっちが良ければこっちがダメ、、と。

とにかく2週間後にもう一度血液検査をして結果をみます。

 

薬を飲み始めて少し下痢をしていますが、徐々に慣れるかな。

数値が落ち着くことを期待して、今は下痢による脱水に注意!

点滴少し増やそうかなぁ。嫌がるなぁ。

 

甲状腺機能亢進症の経過についてはまた後日載せたいと思います。