こんばんは。
今日は2つも書いちゃいます。
はい、こちらからの続きですよ~。
先回、何故シリンジはお勧めしないのだ、と思った方がいるかもしれないので、っていうか書き忘れたんですが、これは私の経験です。違うやり方をして全然問題ない!という方もいるかもしれませんのでご了承を。
シリンジはプラスチックなのですが、輸液に使うものはかなり大きいです。毎回洗うのですが、時々はお湯で湯がいて殺菌して下さい、と言われました。当然、微妙にゆがむんですね。しかもかなりの量を押し込む訳ですから、ゴムも劣化するし、どんどん固くなっていくんです。針を気にする余裕さえ無くなります。結局スムーズに使えるのは最初の1回のみでした。シリンジも時々変えますが、とにかく固い。
違う病院に行って重力式に変えたら、まー、やり易いやり易い。という訳です。
シリンジのやり方を病院で勧められた場合でも、チューブや翼状針でやりたいと言えば物が無いわけありませんから、遠慮なく先生にご相談しましょう!
猫ちゃんへの輸液、いざ!
まず、猫が何を嫌がるかというと、液体が身体の中に入ってきて気持ち悪いのです。冷たいものをいきなり投入されたら、そりゃ嫌ですよね。ということで、、
1. 輸液のパックを温めましょう。
レンジで少しずつ人肌に温めます。特に冬場は必ずやってあげて下さい。一気にやると爆発するので要注意。
2. 温まったらセッティングをしましょう!
病院のようなスタンドが無くても大丈夫です。高い所にフック等を付けたりして、輸液パックを吊るします。高さの目安は極力チューブが半分でも良いので下にダランと下がっていること、液量をコントロールするストッパー部分が操作可能な高さにある事、を念頭に入れて決めましょう。
そして、輸液パックとチューブ、チューブと翼状針、それぞれ消毒してから繋ぎましょう。(刺すだけ!)
※刺した瞬間流れださないように、ストッパーを掛けておいてくださいね!液量を調整する、よく看護師さんが調整している下図だと緑の部分。
3. チューブの空気を抜きましょう!
ストッパーを開放して、空気を抜きましょう。一気に出して構いません。空気が抜けて普通に針先から輸液が出てこればOK。一旦閉じましょう。
4. さぁ、大変なのはここからです!
まず、針を刺すのが怖いと思っているあなた。大丈夫です。実は猫はそんなに痛くないんですよ。肌に何か刺さってチクっとするぐらい。痛いかな、大丈夫かな、とビビッていると、猫ちゃんに不安が伝わります。手元もプルプルしちゃって失敗の可能性が上がります。腹を据えて、えいや!っと刺して大丈夫!
↑ビビらない。これが一番大事!
5. そんなこと言ったって、どこに刺すのよ。
これは写真が必要ですね。シェイちゃん、ちょっと背中かしなさいよ。
ご準備は宜しいですか?首の後ろに肩甲骨がありますね。今、指で押さえている〇の部分です。ここの皮を、、
つまんでしっかり上に持ち上げると、(シェイが逃げたのでジルに選手交代)下の赤い三角のところ、毛で見えませんが、皮膚がこの三角形になるはずです。三角形になっていない=皮が張っていない!
この赤いところ、ちゃんと面になっているか指先で触って確認しましょう。
猫ちゃんの皮膚って柔らかくてグニョグニョしていますよね。要は、皮膚と筋肉との間に、皮膚を持ち上げて空間を作るのです。
針が筋肉に刺されば、間違いなく痛いです。
しっかり皮を持ち上げて、面を作る(赤い三角部分)!
↓
アルコール綿で赤三角部分を消毒!
↓
セットしておいた翼状針を刺します。(45°が良いらしい。)
針を刺す時はためらわずに。しっかり空間を作っておけば、筋肉に刺さることはありません。
ここまでがひと段落。
あんまりやりづらければ、一時的に毛を刈って皮膚が見えるようにしても良いと思います。実はそれが一番分かり易いと思います。
6. 輸液を流し入れます。
ここで猫ちゃんが暴れること間違いなしですので、ストッパーを開ける前にしっかりホールドしましょう。そしてお医者様に言われている量を入れましょう。ちなみに血管では無いので、一気にドバっと我が家は流し入れておりました。ストッパー全開ってことですね。特段問題ございませんでした(医師にも確認済み。)
ちょっと入りが悪いな、って時にはまた皮を引っ張って輸液が体中に流れるように(一か所に偏らないように)してあげると良いです。
7. 規定量が入ったらストッパーを留めて針を抜きますよ!ここも大事!
ここも適当に抜いてはいけませんよ!
よく自分が注射された際、看護師さんがアルコール綿を押さえながら刺さった部分に置いて、横にスッと針を抜きますよね。あれと同じです。そしてここがポイント!
針を抜いたらすぐ!針が刺さっていた部分をアルコール綿ごと皮膚をつまんで待ちます。15~20秒ぐらいでしょうかね。
針を抜いた瞬間から、輸液が漏れてきます。ぎゅっと皮膚を摘まんで押さえることで、穴がくっついて輸液が漏れ出るのが止まります。
時々、血が出ることもありますが、もう仕方ありませんから。ごめんよ、と一言愛猫に声掛けを忘れずに。それで終わりで良いのです。細かいことを気にしてはいけません。
ただし、筋肉に針が刺さっている場合は痛いのでNG。どうしたら分かるかって、針先は本来空間の中にいる訳ですから、動くはずです。動けば筋肉には刺さっていないですよね!(動かし過ぎはやめましょう、、、)
8. もし針が途中で抜けちゃったら、、、
とりあえず一旦終了して、少し待ちましょう。すぐに近くにまた入れようとすると、前に刺した部分から、にょにょーんと液が出てきてしまうこともあります。穴が塞がってから、出来るだけ遠い場所に次の針を刺しましょう。
8. その他
時々、もう輸液が漏れ出すのが止まったかな、と思っても、あとでやっぱり背中がびちょびちょ、なんてことも普通にあります。少し様子を見て、出てきたらまた皮膚をぎゅっとつまんで待つ。あとは拭いてあげればOKです。
点滴が終わったあとは身体に吸収されるまで少し時間が掛かります。右足か左足の方にたるーんと溜まっているのはしょっちゅうです。かわいいです♡
9. 私の備品の使用状況
あと、これも見解がバラバラなのですが。
針やらなんやら、消耗品はどれぐらい使えるのか、、という点。
【針】
間違いなく、針は1回で交換した方が良いです。衛生面云々もありますが、確実に刺さりが悪くなります。つまり、猫ちゃん側が痛い思いをしたり、針が刺さらない、なんてことにもなります。スムーズに終わらせる為にも衛生的にも針は一回がお勧め。
【チューブ】
チューブについては、私は2パック1本、と決めていました。特に決まりはありません。余裕のある方はいくらでも使えば良いでしょう。私は毎日だったので、輸液セットだけで毎月2万円近くしたので、先生と話して決めました。
10. 余談
輸液の量ですが、結構指定してくれない先生も多くいます。「大体で」とか、は?さっぱり分かりませんけど、なんてことも多くあります。一つの目安として、身体が吸収しない量はいけません。多かったらよい、ということは無いのです。ずっと続けていれば、その子の目安の量も決まってくるかと思いますが、とにかく医師の判断をもらいましょう。
慣れるまでは大変な作業ですが、輸液をすることによって猫ちゃんの身体は確実に楽になります。頑張って下さい!
ご不明な点、分かりにくい部分があれば遠慮なくご連絡下さい。
最期にもう一度お伝えしておきますが、これは我が家の方法です。絶対では無いですのでご承知置き下さい。
長過ぎましたね~。
たまご (id:nanakama)さん、こんな感じで伝わりましたでしょうか??
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