雨上がり ~después de la lluvia~

世界中のねこちゃんが幸せに暮らせますように

PMDDってご存じですか?

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今回、自分自身のお話を。
私、現在40過ぎの女性です。子供の頃からとにかく生理痛が酷かった。今現在は、PMSPMDDと闘っております。

 

みなさん、PMSPMDDはご存じですか?

これらは生理(月経)に絡む症候群や病気の略称です。月経に関する症状は、大体大きく以下3つに分けられます。(本当はもっと区分されますが省略。)

 

PMS(月経前不快症候群)

PMDD(月経前不快気分症候群)

・月経痛(酷い場合は月経困難症)

 

いわゆる、生理前後の不愉快なやつらです。
そして私、マルチにカバーしております。
きっとそういう方、少なくないとも思っております。

 

PMSは世間にかなり浸透していると感じます。月経痛もいわゆる生理痛としてみなさん認識があると思います。しかし、PMDDはまだまだ認知度が低く、でも実は、生理のある1~5%がPMDDに該当します。この数字、かなり大きくないですか?100人いたら、1~5人です。周りに普通にいてもおかしくない数字ですよね。(数字は諸説により若干変わります。)症状は個人差がかなり大きいです。

 

ごく簡単にそれぞれを説明をすると、

 

PMS

生理前(3~10日程前から生理直前まで)に現れる心身の症状。
症状は200種以上あると言われており、頭痛、腹痛、乳房の張り、イライラ、眠気、倦怠感、下痢、便秘、等々。

 

PMDD

生理前(5日~14日程前から生理まで)に現れる、特に精神症状が顕著な場合。PMSの重症型といわれる。
症状は、暴力的、攻撃的になり、感情のコントロールが出来なくなる。抑鬱状態となったり自殺願望が出る人、幻覚をみる人もいる。
鬱との違いは生理になったら遅くとも生理が終わるまでには症状が消失するところ。

      

【月経痛】

生理直前~生理中に現れる身体症状。
症状は腹痛、頭痛、悪心、貧血、嘔吐、、等。
      

詳しく解説しているサイトが沢山あります。よろしければご参考下さい。

 

そして、私の話をさせて頂くと、もう5年近く、PMDDと闘っております。1カ月を4週間とすると、1週間が生理、2週間がPMDD、残り1週間がHAPPY(まとも)。

 

若い頃(20代ぐらいまで)は生理前に軽く頭痛がある程度、月経時は歩けない、寝れないレベルの腹痛や頭痛、腰痛に苦しみました。それでも、鎮痛剤を多めに飲めば何とか乗り切れる程度でした。精神症状はほぼありません。

 

30代に入った頃、体の症状は相変わらずでしたが、これに加え、精神的な症状が出始めました。不安定になり、イライラしたり悲しくなったり、徐々に酷くなっていきました。

 

その後、30代で2度の鬱病を経験しております。

 

どちらも人とのお別れが原因でした。
私、どうにも別離に対する喪失感への耐性がかなり弱いようで。
20代をバカみたいにハッピーに過ごしていました。トラブルへの対応能力が低かった(トラブルだと思うことが無かった)こと、仕事も遊びも全力で、忙しすぎて余計なことを考えるヒマが無かったのも、怖いもの無し(=バカ)に強く生きられた理由かもしれません。

 

しかし、転職して少し落ち着き、自分の時間が増えるにつれ、「考える」ことが増えました。私、普段から考えていない時間があまり無いのです。常に何か考えているんです。無意識で、頭の中が常にネットサーフィン状態だというと伝わりますでしょうか。普段からそうなので、嫌なこと、辛いことがあると、ずーっと考えてしまうんですね。

 

この性格に加え、鬱を発症した原因のもう一つが、PMSだと考えています。
とにかくストレスが掛かると、PMSの諸症状が顕著に出ます。そして食事に必ずと言っていい程影響します。まず、バカ食いします。かなりの過食です(吐かない過食です)。それを超えると、今度は一切の食事を受け付けなくなってしまいます。鬱の度、毎度20kg近く体重が増えたり減ったりしてしまうんです。

 

最初の鬱は、鬱だと気付かず、特に生理前にコントロールが出来なくなるので、友人からPMSじゃない?と教えられ、婦人科に行きました。するとその婦人科で、あなたの行くべき病院はここじゃない、と言われ、心療内科を紹介されましたww この頃はまだ、PMDDなんて医師でさえ認識がほとんど無かった頃だと思います。ま、でも鬱だったのは間違いはなく。

 

それを乗り越え、2回目の鬱。これは離婚が原因です。

 

この頃は会社、私生活、全てのストレスがピークで、それに生理が加わると、お互いがお互いを増長させ精神状態は崩壊していき、休職にまで追い込まれました。その際、今度は別の友人から、もともと婦人科専門のメンタル症状を診ている心療内科の先生を紹介頂き、今現在もその先生にお世話になっています。もう5年程でしょうか。

 

そして、PMDDというものがあること、私がそれに該当することを教えて頂きました。

 

私のこのボロボロ人生、BJがずっと、ちょこんと隣にいてくれました。
鬱って、理解を得ることがとても難しく、PMSPMDDについては更にその比ではない。同じ女性でも分からない方も多い。多くの友人が離れていきました。私から距離を置いたことも沢山ありました。親友も失い、一時期誰も信用できなくなりました。でも、BJだけは裏切らないで寄り添ってくれる。どれだけ助けられたか分かりません。元々猫や犬は大好きだったけど、彼らの無垢な、ゆるがない愛を知り、BJから生きる力を何度も何度ももらいました。

 

実は今、会社で闘っております。
ある同僚からPMDDが原因でずっと嫌がらせを受けていました。

 

会社で嫌なことがあっても、家に帰ればBJがいて、それだけで幸せを感じていました。癒されていました。BJがお星さまになり、心の拠り所が無くなり、今まで無意識に回復出来ていた気持ちが行き場を失って、年末から今まで非常に悪い精神状態に陥ってしまいました。PMDDにもかなりの影響が出て、薬も効かず、眠れず、毎日泣きながら、「死にたい」「消えたい」という状況でした。時々、周りのものを全部壊してしまいたい衝動にも駆られました。会社に行くのも難しい状況にまで陥ってしまいました。

 

私の職場はほぼ男性です。所属部署で女性は私一人です。
これ程PMDDが悪化したのは数年ぶりで、感情的にキツく対応してしまったり、返事もしなかったり、あまりに皆に嫌な思いをさせてしまい、それも自分自身苦しくて、上長に相談をしたことから今の闘いが始まりました。前にも書きましたが、私の上長は勿論男性ですが、BJの最期にもお休みを下さった例の方で、本当に賢く優しく理解があり、ユーモアもある素晴らしい方です。この方がいるから闘えるといっても過言ではありません。

 

苦しみの中、最初に申し上げたPMDD女性の割合(生理のある女性の1~5%)を考えると、症状に程度の違いはあれど「PMDD=社会生活にも影響を及ぼすレベル」なので、同様に苦しんでいる方もきっと多いはず。そんな方達と共に一緒に乗り越えたいと、今回記事にしました。同じ思いを抱えている方、大丈夫、あなただけじゃないです。

 

3月に入り、生理がきたら、さっぱりすっかり症状が消えました。もうPMDDを越えて鬱に入っているのかもしれないと不安だったので、少しホッとしています。これからが活動の時間です。元気は1週間しかもたないかもしれないけれど、出来ることをどんどんしていきます!

 

お腹が痛いと言っている人の本当の痛さなんて本人にしか分からない。それと同じで、他人の病気や事情なんて100%は理解できない。人によって弱いところや辛いと思うことは違うんです。でも、分かってあげよう、辛いんだろう、大変なんだろう、と優しく接すること、気遣いすること、思いやることは、気持ちさえあれば誰にだって出来るんです。それにはまず、どんなものなのか知って頂くことからスタートしようと考えました。

 

私の小さな闘いは世の何の役にも立たないかもしれない。それでも優しい世界を作る第一歩になることを信じ、弱いものいじめをするような奴らを、ぶっ飛ばしたいと思います!更に、世の中の男性に限らず女性にも、PMSPMDDへの理解が広がることを切に願います。その一歩として、服用中の薬や症状等、これから伝えていきたいと考えました。

 

自分自身も、今飲んでいる薬は対処療法でしかないので、食事に気を付け、体を動かし、体質改善に努めようと思います。その記録も残していければと思います。

 

もう一つ、前にも書きましたが、BJから教えてもらった、受け取った沢山の愛を、犬猫の保護活動という形で返していく所存です。感謝と努力を忘れず、毎日を過ごします、とBJのお仏壇に毎日宣言しております!